羨望の奥にある、わたしの輪郭
- Eri Tamura
- 6月30日
- 読了時間: 3分
友達と再会した時の話を書こうと思います。 久しぶりに友達と再会して、 「あー、昔‥こんな気持ちになってたな‥」と昔の感覚を思い出しました。 友達は変わらぬ明るさで、好きな事や自由に夜を楽しんでいる様子を話してくれた。優しそうなご主人と、趣味に遊びに充実した日々。 思わず、心のどこかがざわついた私がいました。
「いいな、私にはない世界だな‥」 その瞬間、夫の不満や日々の忙しさが浮かび、気づけば愚痴を言う私 家に戻ってから強く後悔したと同時に、ふと、ある感覚を思い出したんです。
そういえば、彼女と会うと毎回この気持ちになる。 「私には何もない」「こんな私はダメだ」…
でも今回は少し違いました。
繰り返し心の声を聴きながら、静かに考える時間を持つことができたんです。
”本当に私には何もないのだろうか?”
” なぜ、このような気持ちを抱くのだろう?”
そして出てきたのは、こんな言葉 「私は、今をちゃんと生きてる」 子育てをひとりで担うことが多く、自由な時間は少ない。 それでも、私はそこから“傾聴”に出会い、アロマというスキルを身に付け、 学ぶことの喜びに目覚めた。 あの日々があったからこそ、今の私がいる。 確かに‥ 夫には不満がないわけでもない。 でも、それもちょっとしたもの。私は幸せだ。子どもも健やかで、本当に可愛い。
彼女の幸せと、私の幸せは違うだけ。 比較ではなく、ただの“違い”。 初めて、私の気持ちと彼女の言葉に線引きができた気がしました。
その気づきを、私は香りで表現してみました。
イランイラン:甘く濃密で、嫉妬な感情。羨望や“蜜”のように残る思い。
プチグレン:ほろ苦く、不思議な香り。過去の苦い記憶や複雑な感情をそっと包む。
ペパーミント:すっと整えるような、爽やかさ。いま自分の境界を整えた心の風通し。
この三つをブレンドした香りは、「今のわたし」そのものを表していました。 苦みも、甘さも、静かな整理も全部。 否定せず、そのまま受けとめる・・ 香りを通して、自分の中にある“豊かさ”に出会えた感覚です。
言葉だけでは表しきれない気持ちが、香りというかたちでそっと現れてくれる。 そんな“感情の居場所”を、自分に与えてあげることができた気がしました。 香りのおかげなのか、一緒に嬉しい気持ちまで湧いてきました。 自分の”感情の居場所”があると、置いてきぼりにならないんですね。
傾聴と香り‥どちらも気持ちを生み出します。 これからも、わたしの輪郭を、香りとともに描いていきたいと感じています。
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